永観堂 禅林寺 其の7

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龍吐水横にある石碑。「仏は常にいませども、現ならぬぞあわれなる、人の音せぬ暁に、ほのかに夢に見えたもう。」これは、梁塵秘抄(りょうじんひしょう)に収められている今様(平安時代の流行歌謡)の一つらしいです。ザックリ意味をいうと「仏さまは常においでになるのに見ることができない、寝静まった夜に見る夢の中で姿を現される」と言った感じでしょうか。

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「やすらぎ観音」と書かれた観音様の像。子を見守る母親のような、そんな慈愛に満ちた優しいお顔をしておられます。観世音菩薩は本来男性であったと考えらていますが、現在はフェミニンな観音様が一般的ですよね。

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そんな観音様のすぐ近くにあるのが永観堂幼稚園。昭和5年設立された有名私立幼稚園、いわゆるお受験のある幼稚園。自然豊かで子供の育成には最良な環境ですよね。この日は休園日で元気に走り回る子供たちの姿は見られませんでしたが、ここの制服は中々かわいいんですよ。

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幼稚園の脇には小さな滝があり、不動明王の像が置かれていました。よく見ると真っ二つに割れた後があり、何となくいわくありげで気になって調べてみたのですがよく判りませんでした。

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そして辺りには仏像や石碑が無造作にゴロゴロと…たぶん一つ一つ何かしらの意味があって置かれているんでしょうね。今度ゆっくり調べてみようかな…。

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第七十六世超空耆山上人像と書かれた、いかにも威厳がありそうな銅像。超空耆山とは永観堂の管長のことらしく、76代目の管長さんのようです。

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銅像の周囲には「眼・耳・鼻・舌・身・意」の石碑が…これは人間の五感と第六感(意識)を表したもので、仏教では六根(ろっこん)と呼び般若心経の中にも書かれています。人は俗世でこの六根から様々な不浄なものを取り入れるとされ、この汚れた六つの感覚を元の清らかな状態にすることを六根清浄といいます。すべての感覚を一度デフォルトにすることが仏の教えを理解する上で重要なことと考えられ、修行僧が行う山ごもりなどはこの六根清浄を行う為にされるそうです。
これはあくまで俗説ですが、お山に入るさい「六根清浄」といいながら入っていったそうですが、それがいつしか登山の際に掛け声としても用いられるようになり「ろっこんしょうじょう」→「どっこいしょ」になったんだとか…真偽はわかりませんけどね。

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境内に広がる放生池(ほうじょういけ)奥には多宝塔も見えます。池には無数の鯉が泳ぎさながら錦絵のような景観です。別名弁天池とも言われる放生池ですが、池の中央には小さな島(弁天島)があります。

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この橋を渡った先にあるのが弁天島。シーズン中はこの橋の前にみかえり茶屋という甘味・お茶処があります。週末には橋の上で雅楽の演奏がおこなわれ、紅葉と合わせて雅な雰囲気を楽しむことができますよ。

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弁天社、歌人・尼僧の大田垣蓮月(1791-1875)の寄進によるもので、江戸時代の1866年建立。弁才天は本来仏教の守護神である天部の一つでヒンドゥー教の女神さまですが、日本では弁財天と書き財宝神として崇められるケースが多いです。

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画仙堂1914年建立、重層寄棟造。日本画家・鈴木松僊の発願により建立。長谷川等伯の波濤図(重要文化財)などが納められていましたが、現在オリジナルは京都国立博物館寄託されています。
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