永観堂 禅林寺 其の6

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大玄関を出て永観堂の最も高い位置にある多宝塔に向かいます。(真言宗系の寺院でよく見かける多宝塔は、寺院建築における仏塔の形式の一つ) 永観堂の境内は放生池を中心とした池泉回遊式庭園が広がり、「もみじの永観堂」に恥じない一面の紅葉を楽しむことができます…ただしシーズン中は人もマシマシですけどね。

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外から見る御影堂。大正元年に再建された総ケヤキ造り仏堂、さすがは永観堂最大の建造物だけあって威風堂々とした佇まいです。そしてその横にある狭い通路が多宝塔への拝観順路。

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こちらがその通路。今は青々としていますが両サイドには楓が植えられ、紅葉の時期にはまさに紅葉のトンネルとなるそのさまは、これぞ日本の美と言ったところ。

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御影堂への渡り廊下の下が鈴加サーキットを彷彿させる立体交差になっていて、妙に冒険心をくすぐりなんだかワクワクした気持ちになりました。このような立体的な構造を持つ寺院は、京都でも稀少なんですよ。

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この階段をのぼって上に向かうわけですがこれが結構な斜度で息が…本当にタバコを止めようかと真剣に思いましたw さすがにこの階段は、お年寄りの方には少々きつそうですね。そして左上にチラっと見えるのが前にも紹介した開山堂。

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さらに上にあがる階段が…。 「派祖西山国師霊廟」の石碑がありますが、この禅林寺(永観堂)は全国に21ヶ所ある西山国師の霊場の第8番目だそうです。西山国師、証空(しょうくう)は法然のお弟子さんで、西山浄土宗、浄土宗西山禅林寺派、浄土宗西山深草派の祖となった方なんだとか。

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ようやく最上部にある多宝塔が見えてきました。歴史を感じる佇まいですが、昭和3年に篤志家の寄付で建設された比較的新しい建造物のようです。夜間特別拝観 時の山肌に浮かびあがる多宝塔は一見の価値あり。

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みなさん燃え尽きたかのように座っておられます。多宝塔の横には屋根付のちょっとした休憩スペースが用意されているので、腰をすえてガッツリ休憩することも可能。ただし何か飲み物を飲むくらいはOKですが、喫煙や食事はもちろんNG。

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上部は円形で下部は方形の二重塔、五重塔のように屋根の上の心柱に九輪と呼ばれる装飾があります。紅葉で有名な永観堂ですが実はこの直ぐ近くに立派な桜の大木があり、意外と知られていませんが春には桜を楽しむこともできるんですよ。

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あいにくの天気で残念ですが、さすが山の中腹に位置するだけあって中々のパノラマ、京都の町並みが一望できます。遠くには北区にある左大文字も見えます…雲で見にくいですけど^^; スポ根ドラマのような階段を、汗をかきながら上がってきたご褒美ですね。

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たっぷり休息をとって御影堂まで下りてきましが、入れ違いに別の参拝者の方がまるで修行僧のような面持ちで階段を黙々と上っていかれました…がんばれぇ‼

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勅使門の南側にある連理の楓。地上部で幹が二幹に分かれ、うち一つが他の木の枝と連なっています。2本の樹木の枝、または1本の樹木の枝が一旦分かれ癒着結合したものを連理木と言い、その中でも一つの枝が他の枝と連なっているものは吉兆とされ「縁結び」「夫婦和合」などの象徴と言われています。この楓もその一つ、とりあえず拝んでおきました。

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龍吐水と呼ばれる手水舎、その名の通り龍の口から水がチョロチョロと。元来、龍は水神とされているので、このパターンは割とポピュラーですよね。位置的に微妙な場所にある為忘れがちですが、ここで口と手を禊ぎ清めてから本尊に参拝するのがセオリーです。

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龍吐水の横には阿弥陀堂(本堂)に通じる階段があります。中門から入ると直ぐに大玄関があるため、皆さんそこから建物内に入られますが、そのまま大玄関をスルーして手水舎→阿弥陀堂と言うのが正規ルートのようです。
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