車折神社 其の1

_IGP4193.jpg

願いが叶うとされるパワースポット
京都市右京区にある車折神社(くるまざきじんじゃ) 後嵯峨天皇が嵐山に遊行した際、社前で牛車の曳き棒が門前にあった石にぶつかって折れて動かなくなったことから、その石を「車折石」と命名し、そしてこれは「この社の神からの何かの暗示に違いない」ということで「車折大明神」の神号と「正一位」の神階を贈られたと言われています。

P4162220.jpg

ご祭神は平安時代後期の著名な漢学者・儒学者であった清原頼業(よりなり)天武天皇のお子さんである舎人親王の御子孫にあたり、あの清少納言もこの清原家の血筋だったようです。頼業公が亡くなられたとき清原家の領地であった現在の地に葬られ、法名の「宝寿院殿」に因み「宝寿院」というお寺がつくられたそうです。その寺院が今の「車折神社」となったんですね。

P4162223.jpg

こちらが参道。なんだかスピリチュアルな匂いがプンプンします…それもそのはず、ここは京都でも人気のパワースポットの一つなんです。祭神の頼業公は「約束を違えないこと」をお守り下さる、霊験あらたかな神様として強い信仰を受けています。つまり何か願い事をすれば叶えてくれる…夢のような神様なんですね。

P4162218.jpg

大鳥居を入って直ぐのところにある社号柱、元々ここには第二鳥居があったそうです。社号柱の文字は車折神社の元宮司で近代日本画の巨匠・富岡鉄斎の筆によるもの…味のあるやわらかい書体ですよね。

P4162206.jpg

こちらはその富岡鉄斎の筆塚。生前使用していた2000本余りの筆が納められているそうです。鉄斎が明治21年から明治26年まで車折神社の宮司を任めたいた関係で、車折神社には鉄斎の作品が多数保管されています。

P4162262.jpg

訪れたのが4月の中旬を過ぎていましたが、まだ桜が咲いていました。生前頼業公が桜を好んだことから、境内には約15種約40本の桜が植えられ、かっては「桜の宮」と呼ばれた京都の隠れた桜の名所でもあります。

P4162261.jpg

開花時期の異なる種類が植えられているので、3月~4月中旬まで桜を愛でることができます。写真は「匂い桜」と呼ばれる桜餅のような香りのする桜で、4月の中旬が見頃なんだとか。

P4162215.jpg

第三鳥居から中門まで続く長い参道、左右には奉納された石玉垣がズラッと連なり中々赴きがあります。このあたりは楓が多数植えられているので、秋には紅葉を楽しむ事も出来ます。

P4162227.jpg

たまに参道の真ん中を歩かれている方を見かけますが、中央は神様が通られる場所ですので参道の両端を歩くのがマナーです。神様にお願い事をするのですから、決まりごとはキッチリ守りましょう。

P4162253.jpg

神社への参拝と言えばまず向かうのは手水舎ですよね。なんともユニークなデザインの手水舎です。今まで色んなタイプの手水舎を見てきましたが、このようなタイプは初めて見ました。

P4162252.jpg

心も身体も清めたところで「いざ本殿へ」と言いたいところですが、この車折神社には他とは異なった参拝手順があります。手順どおりに参拝すれば、願い事の成就は間違いなし。

P4162180.jpg

手水舎の次に向かうのは境内の奥よりの石鳥居の脇にある「清めの社」家相・地相・方位の守護神をお祀りする神社で、参拝するとあらゆる悪い運気・因縁が浄化されると言われています。つまりお願いをする前に、ネガティブな要素を排除しなさいってことですね。

P4162178.jpg

「二礼 二拍手 一礼」(始めに2回おじぎをして、次に2回手を叩いて、最後にもう一度おじぎをする)の作法で参拝します。立砂に見立てた石に無心に祈りましょう…これで不浄は浄化されニュートラルな状態になった…はず? この立砂は触れると御利益がなくなるそうなので、触ったりしちゃダメですよ。

P4162179.jpg

立砂は本来神様がご降臨される場所で砂を盛って円錐にしたものですが、こちらはカッチカチの石で出来ています。石が縁で後嵯峨天皇より「車折」の名を賜ったことから、車折神社は様々な「石」が信仰の対象となっています。最近ではこの立砂を写真に撮り携帯の待ち受けにすると、運気がアップすると言う噂も…^^;
関連記事