慧日山 東福寺 其の6

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回廊を渡り開山堂に向かいます。別名「常楽庵」とも呼ばれる東福寺の開山堂は、文政2年に焼失しましたが同6年に一条忠良によって再建されました。正面柱間八間、禅式瓦敷で屋上に楼閣を持つ特徴的な建造物で国の重要文化財に指定されています。

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この階段を上った先がその開山堂。境内の一番奥に位置し、静寂に包まれたゆったりとした時間が流れています。

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シーズンインにはまだまだ早い時期に来ましたが、紅葉が少し色づき始めていました。オフシーズンは参拝者の数も少なく、まったりできますのでおすすめです。

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伝衣閣(でんねかく)と称される楼閣が特徴的な常楽庵(開山堂) 楼閣とは重層式の建築物のことをいいますが、京都なら金閣寺や銀閣寺などもそれに入ります。鹿苑寺の金閣、慈照寺の銀閣、西本願寺の飛雲閣を「京の三閣」 芳春院の呑湖閣を加えて「京の四閣」 それにこの伝衣閣を入れて「京の五閣」と言います。

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参道脇の池泉式庭園。春にはサツキや菖蒲が美しく咲きほこります。これサツキが満開のときにくれば圧巻でしょうね。そして参道をはさんであるのが…。

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お馴染みの「市松模様」の枯山水。三玲氏はこの市松模様にインスパイアされて、方丈庭園の井田市松を作ったようです。先ほどの庭が「動」なら、こちらは「静」といったところでしょうか…しかしこの砂紋、描くのがかなり大変そうですよね。

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このアングルからだと対比がよくわかります。この庭は別々に見るのではなく、参道も含め1つの庭として見るというのが正解のようです。まったくイメージの異なるこの二つの庭は、禅院式と武家書院式とを調和させた江戸中期の代表的な名園なんだとか。

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開山堂の内部。通常非公開ですが、格子の隙間からカメラを突っ込んで撮るという力技で撮影w こちらには開山の円爾(えんに)像が安置されています。円爾の諡号(しごう)である聖一国師(しょういちこくし)の扁額(へんがく)が見えます。開山堂では鐘が毎夜11時45分頃から18回鳴らされます。これは聖一国師を建仁寺へ送り出した時代から750年間、毎日欠かさず続けられているそうです。

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円爾が常住していたとされる普門院(重要文化財) 寝殿造風の建物で、内部は三室に仕切られているそうです。縁側に腰掛け庭をボーっと眺めていると時のたつのも忘れ、心がリセットされていくのがわかります。

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枯山水の市松模様に対して45度の角度で敷き詰められた敷石…通路までが庭園の一部のようなデザインになっています。

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開山堂を離れ境内をさらに散策します。心理学では緑は心を落ち着ける色とされていますが、青々とした木々を見ているだけでも穏やかな気持ちになれますよね。

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階段を下りて直ぐのところに立派な石稗がありました。説明がなっかたので何の石碑かはわかりませんがw

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開山堂西の石段の奥にあるのが東福僧堂。「本派専門道場」と書かれた大きな立て札からもわかりますが、僧侶の方が日々ここで修行をされているようです。厳格な空気が漂ってます…もちろん関係者以外立ち入り禁止。

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「愛染堂」丹塗りの八角小円堂。元々は万寿寺にあったようですが昭和9年の室戸台風で倒壊、その後現在の地に移されました。須弥壇上に宝塔形の厨子を置き、愛­染明王が祀られています。
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