天龍寺 其の6 宝厳院

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正月休みでこってり更新をサボってましたね…食っちゃ寝生活を満喫してました^^; で、年明け最初は天龍寺の塔頭宝厳院(ほうごんいん)のご紹介。 数多い天龍寺の塔頭の中でも、最も多くの拝観者が訪れるところです。と言っても春と秋の特別拝観のときにしか中には入れませんが…。

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創建当時は現在の上京区にあったそうですが、応仁の乱で焼失。天正年間に再興され、明治に天龍寺塔頭の弘源寺内に移転。平成になり天龍寺方丈南側の土地を購入し再度移転したのが現在の宝厳院。

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さてこちらの宝厳院は庭園や建物が時代劇の撮影などでよく使われることでも有名です。「ふふふっ、越前屋、そちも悪よの」的な人の家という設定が多いようですが^^;

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元々は天龍寺塔頭妙智院の旧地を、大正期に林民雄(日本郵船の重役)が整備し別荘として使っていたそうです。

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庭は策彦周良の作庭、嵐山を借景とした回遊式庭園。「獅子吼の庭」なんて呼ばれています。獅子吼(ししく)とは仏の説法のことで、獅子がほえて百獣を恐れさせるように、悪魔・外道(げどう)を恐れ従わせるところからそう言うのだとか。

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で何故この庭が獅子吼なのかは???なのですが、仏法に基づいて作庭されているらしいので、レイアウトにも色々な意味がこめられているんでしょうね…たぶん。

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さすがは江戸時代から名園と言われてきただけのことはあります。妙にホッコリ落ち着く庭です。人の多さを気にしないのであれば、秋の紅葉シーズンがこの庭を一番楽しめると思います。

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わかりにくいですが、こちらが書院。宝厳院がここに移転するさい仮の法堂として使われ、その後取り壊す予定だったが、建造物としての価値が認められ保存されることになったんだとか。

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獅子岩。その姿が獅子に似ていると言う事でそう呼ばれているそうです…って角度が悪すぎですよね^^;

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この角度なら獅子に見えますよね。向かって右が頭です。ちゃんと目や口もあります。

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images.jpg破岩の松。この庭の名物の一つで「岩を突き破って天に向かって真っすぐ生えている松を見ると願心の大切さを痛感する」とパンフにはありますが、残念ながら今は朽ち果て根っこの部分だけになっています^^;
もともとはこんな立派な松が生えていました。まさに生命の力強さの象徴でもあった松ですが、生きとし生けるものはいつか必ず死ぬ…これもまた真理です。朽ち果て土に帰り、そして新たな命が芽吹く…輪廻もまた仏教の教えの一つですしね。

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PB141210.jpgこの石の池のようなものは苦海を表現しているんだとか。此岸(しがん)より彼岸(ひがん)に渡る舟石や、仏の元に渡る獣石が配置されています。仏教パノラマと言ったところでしょうか。
此岸とは私たちの住んでいる世界の事で、欲や煩悩にまみれた世界のこと。サンスクリット語では「サハー」といい、中国語では「娑婆」と書き、世間の事を俗に「しゃば」というのは、ここから来ています。此岸の対をなすのが彼岸、人々が欲や煩悩から解放された世界の事を言います。彼岸はサンスクリット語で「パーラム」、渡る事は「イター」といい、これをつなぐと「パーラミター」となります。この言葉、何となく聞き覚えがないですか?「般若心経(はんにゃしんぎょう)」の一節「波羅蜜多(はらみつた」の事です。大乗仏教の基本経典で、まさしく「彼岸へ渡る」事を説いたものです。欲や煩悩の世界から苦しみに満ちた海を渡り、悟りの世界を目指す…そんな釈迦の教えを表現しているんでしょうね。

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碧岩、2億年前の海底に堆積した微生物やプランクトンが水圧で圧縮されて出来たとか言う話を聞きましたが…^^;

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茶席「無畏庵」500円でお抹茶が頂けます。お茶菓子の敷紙には「裏をみせ表をみせて散るモミヂ」なんて書かれていました。しかし最近どこ行ってもお茶飲んでる気がする^^;

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今回は紅葉時には少し早い時期に訪れましたが、紅葉シーズン、特に夜間のライトアップは見事です。ぜひ一度訪れて見て下さい。ただし人はかなり「ましまし」ですけどね^^;







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